いい音楽・いい映像をより良い環境で楽しみたい。それがホームシアターの基本的な考えでしょう。だからこそお財布と部屋の環境と相談しつつ少しでもよい機材をそろえ、置き場所を工夫して自分の求めるホームシアターを作り上げていくのですね。さて、お金と場所に不自由していない方は勝手に究極のホームシアターを完成していただくとして、問題はお金や場所に不自由している人たち。ここでは限られた条件のなかでどこまでやれるか考えていきたいと思います。
どのような規模であれ映画ソフトを見られる環境であればホームシアターといえないことはありません。しかし、映画を楽しむならそれなりの音響と映像を再生できるようにした方がさらに楽しめます。とはいえ、大画面モニタと大きなスピーカーを設置すればそれでいいというものでもありません。そこでそれぞれが自分の満足が行くように工夫を凝らしているのです。まずはホームシアターを構築する前の基礎知識を紹介しましょう。
やはりホームシアターを名乗るからにはそれなりの大きさのモニタ、音響を備えていて欲しいものです。欲を言えばサラウンドシステムを利用し、背後からも音楽が聞こえるようになっていれば格段に臨場感がまします。映像は突き詰めるとドット単位のこだわりに結びつくので、お金がなければ先に音響を整備した方が違いがわかりやすくていいのではないかと思います。
ここが問題です。映像は大きく分けてモニタ形式とプロジェクション方式に分けられます。モニタはテレビと同じで画面が直接発光する物、プロジェクションはスクリーンに向かって投影するシステムです。どちらも近年はコストダウンも進み、頑張れば買えてしまえないことはない、というレベルまで値下がりしてきました。
ホームシアターといえば大画面という印象がありますが、それも部屋の大きさによりけりだと思います。極端なところ4畳半の部屋に100インチモニタを設置したところで画面が見渡せません。基本は自分の座る位置から首を動かさなくても画面の端から端まで見渡せる大きさがその部屋におけるモニタの最大の大きさです。
ある意味基本ですが、ホームシアターでは自分の座る位置は部屋の空間のできるだけ真ん中に位置するように考えます。後ろに寄り過ぎればサラウンドスピーカーが意味をなしませんし、左右にずれれば画面がみづらい上に左右の音響も崩れます。つまり上で言ったモニタを見渡せる幅というのは部屋の中心からの話です。
とりあえず基本的なホームシアターには以下の様な物があれば出来ます。あとは余裕を見てグレードアップや追加を考えて行きましょう。
映像を映し出す装置です。モニタ系とプロジェクション系があります。部屋が広く、明かりを調整できるならプロジェクション、部屋の明かりの調整が効きづらく、部屋が狭い場合にはモニタ形式がオススメです。
ビデオデッキ・DVDデッキ・LDプレイヤーなど、ソフトを再生するための装置が必要です。全ての基本で再生装置の能力が低ければごまかしようがありません。ホームシアターを考えるときに最優先でグレードアップを考えたい部分です。
真正面に位置するスピーカーです。映画ならセリフ、歌ならボーカルを担当する部分ですから最重要スピーカーといえます。予算が少なければこれを優先していいものにしましょう。
ホームシアター前面左右に置かれるスピーカーです。センタースピーカーを補助し、音の広がりを担当します。特に映画の場合は効果音やBGMなどはこのスピーカーが担当することが多いので、迫力に直結します。
ホームシアターの後方左右に置かれるスピーカーです。音域に三次元的な空間を演出します。ここを充実させると臨場感が増します。ただしお金がない場合には“とりあえず”といったスピーカーを設置しておき余裕が出たらグレードアップを考えてみるという考えもあります。
これは映像や音楽を増幅発信するもので、特に音響に影響を与えます。これもある程度の質を要求されるので、最初に奮発してそれなりのものを購入した方がいいかもしれません。
これはもう趣味の世界ですが、明かりを数段階に調整できるシステムがあると気分がぐっと盛り上がります。予算の都合がついたら検討してみてください。ムードが出ます。
ホームシアターに興味はあるもののいまいち難しいといった方は各社から販売されているホームシアターセットを検討してもいいかと思います。これらは各社が全て相性などを考えた上でのセッティングなので、間違いがありません。その後に不満が出たなら次第にグレードアップしていく手もあります。ただ、その場合はムダが出てしまうのが難点ですが・・。
最初から全てをいいものでまとめるにはそれなりの費用がかかります。ホームシアターセットや中古品などでまずは一揃えしてから、不満度の高い順に次第にグレードアップしていくのが一番だと思います。それから忘れがちなのですが、専用のホームシアタールームでも作っていない限りは窓のカーテンを厚手にする、できるだけ密閉空間を作って外に騒音が漏れ出さないように気をつけましょう。そして、ヘッドホンの準備もしておきましょうね。
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