「ライカ」という言葉は、カメラや写真を趣味としている人は絶対一度は聞いたことのあるのではないでしょうか。ちょっと前の時代に「カメラと言えばライカ!」と言うくらいのライカブームが起こりました。それは、一眼レフを持つことがステータスのようになりつつあった時代にレンジダインダーのカメラとして常識を覆すくらいの性能を見せたからです。ライカの中でも名機として今なお絶賛されているM3はもちろんのこと、ライカから発売されるデジタルカメラやアラカルトなどライカのカメラからは今も目が離せません!
ドイツの光学機器を作っていた「エルンスト・ライツ」に勤めていた研究員のオスカー・バルナックが作り出したライカは、「エルンスト・ライツ」の「カメラ」の愛称として「ライス・カメラ」が短くなって現在の「ライカ(leica)」と呼ばれるようになったそうです。ライカは、はじめて作った「ウル・ライカ0型」から沢山のカメラを世の中に送り出してきました。その中でもライカが作り上げてきたカメラの中で、いまだにライカの最高傑作とまで言われている「ライカM3」は発売から50年以上たった今でも世界中から愛され続けるファンの多い機種です。このライカM3の前にM2が発売されていて、さらにM3の後にはM4・M5・M6・M7と続いていますがやはりM3を越える名機は現れることはないでしょう。さらに、最近になってライカが発表したM型デジタルカメラ「ライカM8」は今までのライカの特徴の一つであるデザインを大切に残したまま作られていますが、今までのライカのレンズとの相互性も一部を除いては出来るように考えられているつくりになっています。M3が発表されたときのように、カメラの世界に旋風を巻き起こすデジタルカメラとなるのか、これからのライカに注目が集まっています。
ライカ自身がデジタルカメラを作ったとなるとそこには賛否両論色々な意見が出てきます。それは世の中が銀塩写真からデジタルの時代に変わりつつあることは解っていてもライカのスタイルは変わらないという思いがどこかにあるからかもしれません。伝統的なライカのM型として発表されたライカのデジタルカメラはどんなカメラなのでしょうか。
ぱっと正面からライカM8を見たところ今までのM型と差があるようには見られません。ボディのデザインはM7型を使って中身だけデジタルにしたようにも見えるライカM8は「ライカ」というブランドとライカのMシリーズが好きな人にはすんなりと馴染みやすいデザインではないでしょうか。しかし、デジタルカメラになったことでフィルムを巻き上げるための「巻き上げレバー」はなくなっています。なんとなく何かが足りないような気分になったのはそのためでしょうか。しかし、そのほかにデザインが変化したところと言えば、ボディの大きさが少し大きくなったことくらいで、触ってみると今までのM型のライカと同じような手にフィットする感じはしっかりあります。自分の手で持ってみると、「ああ、ライカだな」と感じることが出来ると思います。
ボディのデザインが今までのライカのデザイン性を重視して作られている分、M8の背面側を見てみるとなんだか不思議な感覚にあります。背面にある大きなモニターでデジタルカメラとしても使いやすい大きさの画面を搭載しています。写真を撮る操作は他のデジタルカメラと変わらないのですが、露光補正の操作を行うときにこの画面を見ながら設定する仕組みになっています。補正を調節するときもボタンを使い分けて行います。デジタルカメラとして考えるとデジタルなのになぜこんなに手間がかかるのか……とも考えてしまうかもしれませんが、何でもデジタルでぱっぱと進んでいくよりは自分であれこれカメラをいじって使い込んでいくことが出来るという意味でも、今までのライカのイメージからは外れていないのかもしれませんね。
ライカと言えば一眼レフとは違ったレンジファインダーならではのファインダーが魅力の一つでもあります。デジタルになったことでライカの吸い付くように見ることのできるファインダーはどうなったのかが気になります。デジタルカメラになったライカM8のファインダーも今までのライカM型の素晴らしい構造をしたファインダーは顕在です。デジタルになったことでファインダーの規格は若干低めの0.68倍になっていることや、精度の高さを守るため135mmのフレームがなくなったことなどがありますが、実際の感じとして今までの0.72倍のファインダーとの差はあまり感じられません。
ライカと言う名前を世界中に知らせることになったライカの不動の名機といえば「ライカM3」です。この伝説になっているともいえるライカM3が沢山の人を魅了してやまないのはなぜでしょうか。
ライカのM3はレンジファインダーと言う仕組みになっているカメラで、実際に撮影者が見ているファインダーと撮影するレンズが違うのが特徴です。例えば一眼レフは覗くところと撮影するレンズは同じところなので、自分が見たままの映像でシャッターを切って撮影します。そのため、カメラという大きな目を通して被写体を見つめているイメージがあり、レンズを覗いている間にシャッターが切れ一瞬視界が暗くなるのが一眼レフカメラの特徴でもあります。覗くところと撮影するところが別々になっているため、覗くフレームには実際に撮影される部分が線やしるしなどを使って表示されています。この線や印の外側はたとえ見えていても写真には写らない部分なのです。そのため、ライカのM3のようなレンジファインダーカメラでは、自分の見ている風景を切り取ったようなイメージがありそれぞれに良さがあります。どちらが良い、と比べることはちょっと難しいですがライカM3が伝説と言えるまでの名機といわれるのには、このレンジファインダーの特徴でもあるファインダー部分がコストを無視したような精巧で完璧な構造になっていることが揚げられると思います。
ライカM3が世界中の人々を魅了してやまないのには、沢山の理由がありますが中でも大きな支持を集めているのは今から半世紀以上も前に作られたカメラであるにも関わらず素晴らしいと思える、ファインダーを含めたカメラ全体の完成度の高さです。ボディデザインや手に馴染むフォルムと重量感はライカのカメラを持ったときに感じることの出来る素晴らしい感触です。また、巻き上げレバーの感触やシャッターを切るときの音も人気の高いポイントの一つです。また、こういった魅力あふれる部分の他にもライカのカメラのフィルは、底フタをはずして差し込むタイプのものでこれがなれないと失敗しやすいことでも有名です。特に難しいわけではないのですが、ライカのカメラを使ったことのある人なら、フィルムを差し込むときにあわてて巻き上げられずにレバーが空回りしてしまう、という経験をしたことが一回や二回はあるのではないでしょうか。もしかしたら、そういった一筋縄ではいかない部分もライカM3の魅力の一つかもしれませんね。
ライカはカメラとしての人気ももちろん高いのですが、写真を趣味としない人たちにもデザイン性の魅力から人気があります。ライカで取り扱っているライカのカメラを自分でオーダーメイドすることが出来る「ライカ・アラカルト」はカメラとしての機能はもちろん他のライカに劣ることなく素晴らしいのですが、自分だけのライカとしてインテリアの一部として購入する人も増えているようです。ライカを持ち歩いて気が向くままにシャッターを切って歩く時に、自分でデザインした自分だけのライカを連れて行くというのも素敵ですよね。日本でのライカ社の活動は「ライカ・ジャパン株式会社」が主に取り仕切っていますので「ライカ・アラカルト」について気になる方は一度銀座にある「ライカ・ジャパン」へ行ってみるか、問い合わせてみるといいかもしれません。
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